世界あるある(英国留学編)

世界中のあるあるについて書きます。当面は英国留学編です。

・日本学生支援機構の海外留学支援制度(大学院学位取得型)の選考について

留学したいが金は無い。。。

そんな傲慢な我々を助けてくれるのが給付の奨学金です。種々の財団や、各国政府が返済不要の奨学金をオファーしてくれます。私は日本学生支援機構海外留学支援制度(大学院学位取得型)から援助を受けて留学生活を送る予定です。この制度の支援内容は、授業料は円貨で250万円を上限として原則実費、生活費は都市によって148,000円から89,000円まで、修士の場合は二年間を上限に支給してくれます。

読者のお役に立ちうるお話は今はこれくらいしかできないので、この選考について経験と推測を交えつつ述べたいと思います。選考は書類審査と面接審査の二段階ですので、それぞれについてコメントします。

書類審査

いくつかマストな応募条件があります。

修士は35歳未満、博士は40歳未満

・学士取得済み、もしくは取得見込み

・IELTSやTOEFLのスコアが既定の水準以上

GPAが3.6以上

おそらく最後の条件が一番キツい気がします。これがクリアできない人は学歴ロンダリングしてみるか、ほかの財団の奨学金に頼りましょう。

書き物がいっぱいありますが、計画的に進めましょう。締め切りは例年11月上旬です。募集要項の発表は9月上旬ですが、選考方法が大幅に変わることは予想できないので、前年度を参考に早め早めに取り組んだほうが良いです。私は直前に徹夜して仕上げました。以下で、特に気を付けた点について述べます。

留学計画および帰国後の進路計画書

研究計画ではなく、留学計画とありました。そのため、研究内容だけでなく、どの学期にどの授業を履修するのか、それはなぜかについても触れました。また、修了後の進路についても、就職するつもりである点をフィージビリティを考慮しつつ具体的な産業や職位を挙げて述べました。

他人にお願いする書類

推薦状と健康診断書がそれにあたります。この二つは、徹夜すれば降ってくる類のものではないので、募集要項が発表されたらすぐに動き出しましょう。

 

 

はい、書類通過しました。面接来いやオラというお達しが一月中旬に来ます。日程の調整とかはできません。なすがまま。いわれた通りの時間に行きましょう。労働している人は有休をとりましょう(有休の言い訳百選という記事をいつか書くかもしれません)。二月の上旬、場所は東京テレポート駅近くの機構のオフィスでした。

面接審査

そういえばちょっと倍率が気になりますね。私は人文社会分野の修士(自然科学と人文社会、修士・博士で計4区分)でしたが、公表されてるのは応募数142と採用数35という数字のみです。私の推測では面接に呼ばれた候補者は50名弱です。*1この数字を信用すると、面接で三割はおちる計算となります。結構おちますね。

面接の雰囲気

面接官は三名。中央の面接官はおそらく機構の職員、両隣はアカデミアの人間でおそらく経済系の人と人文系の人が一人ずつ。推測の根拠は、中央の面接官は面接の冒頭にほんのりしゃべったあと、両隣の面接官に「では、先生方おねがいします。」と言ったのみで面接にはほとんど絡んでこなかった、というものです。また、受験者の後ろに記録兼計時係がいますが、これは空気みたいなものです。一分前になると、チンと音を鳴らすだけです。

面接の内容

面接の招待状に、冒頭に90秒で英語の自己紹介をやってもらう!と書いてありましたので準備した自己紹介を冒頭に披露します。その後はいろいろ質問されます。とくに、国がお前に投資することでどのように国益に資するのか、という問いが最も重要視されているように思いました。このあたりは結構掘ってきましたので。そのほかには、なぜ留学か、なぜその大学か、日本にある○○大学ではダメなのか、進路の実現性はあるのか、なんかを聞かれました。

その後は二月下旬に合格通知を受け取り、なんやかんやとまた書類を出したら支援確定です。お疲れちゃん。

*1:面接は二日にわたって行われます。私は二日目の正午過ぎで受験番号は30番台でした。面接はどうやら受験番号順に行っているようです。面接が9時から17時まで実施されていると仮定すると、第三四分位点がちょうど私だったのではないかと推測しました。